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低出生体重児のお口の中の特徴

2018年6月30日

低出生体重児とは2500g以下で生まれた赤ちゃんのことを指します。以前は未熟児と呼ばれてました。現在は、使われておりません。
次のようなケースが見られます。
乳歯の場合
①歯の生える時期が遅い、順番が異なる。
最初に乳歯が生えるのは下の前歯で、生後6~9か月ほどですが小さく生まれた赤ちゃんは、生える時期が遅くなったり、異なる順番で生えてくるときがあります。
1歳になるころに、まだ、乳歯が1本も生えてないこともあり、1歳半過ぎても生えがてこないときは、全身的な要因も考えられますので、歯医者さんに相談してみましょう。

②エナメル質形成不全が多い。
黄色い歯やでこぼこした形の歯が生えることもあります。歯の最も外側にある、エナメル質の部分が弱く、エナメル質形成不全と呼ばれます。
乳歯のエナメル質形成不全は通常は10~20%ですが、低出生体重児では、70~80%の子供に見られます。特に、上の前歯にエナメル質形成不全が見られることが多いので、虫歯の予防をしっかりしましょう。

③癒合歯が多い。
癒合歯とは、2本以上の歯がくっついてきて生えることを言います。乳歯の癒合歯は通常は1~5%ですが、低出生体重児では、15~16%に見られます。
下の前歯に見られることが多いです。虫歯になりやすく、生え変わりがうまくいかないこともありますので、歯医者さんで定期検診を受けましょう。

④お口が小さい。
お口が小さく、歯並びが悪くなる傾向にあり、特に、下顎が小さいことが特徴です。

乳歯は赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるころにいるころに、形成されます。妊娠中に何らかのトラブルがあった場合は、乳歯に特徴的な症状がでますが、永久歯には影響が少ないことが知られています。
ただし、歯の大きさが小さいあごが小さいなどの特徴が永久歯になってからも残ることはあります。
成長の過程において、最初は小さかった子もだんだんと他の子に追いついてくることがほとんどなので、神経質になることはありません。

口の中をけがしたときは、最初にどこを見る?

2018年6月29日

口の中から、たくさん血が出ていたり、歯がグラグラすると、その部分に気を取られがちですが、他の場所、目や頭をぶつけていないかを確認してください。
お子さんがけがをするときは、ほとんどが、大人が見ていないないか目の周りや耳の後ろなどに、あざができていたり、吐き気があるとき、元気がなく、ぐったりしてるときは、歯科医院より先に、小児科などに先にいってください。

お口の中のケガは、大量に出血してるように見えますが、唾液と混ざってるだけで、実際は、それほど出血はしてません。きれいなガーゼで押さえてあげてください。血を飲み込むと吐き気がする場合がありますので、血は吐き出させるようにしてあげてください。

①歯をぶつけた‼
ぶつけた直後は何ともなくとも、後から痛みが出てくることはあります。歯と歯ぐきのすきまから血が出てるときは、歯が揺れていたり、歯の根っこが折れてる場合がありますので、夜になって痛みがひどくて眠れないということにならないように、歯科医院へ行きましょう。

②歯が折れた‼
折れた部分がそれほど大きくなければ、プラスチックをつめて、補修することができますが、神経の入口が見えるくらい損したのであれば、麻酔をして、神経をとらざるを得ません。

③歯が丸ごと抜けた!!
抜けた歯を持って一刻も早く歯科医院に行きましょう。その際、必ずすることは、抜けた歯は、牛乳につけてもっていくことです。なぜ、牛乳なのか?それは組成が生体と似かよっているからです。
歯の周りの細胞がとても重要なので、汚れていても、水で洗ったり、布で拭いたりしないでください。できるだけ、歯の根っこに触らないようにしましょう。

しあげみがきをいやがらずにやるコツ

2018年6月28日

1)口の中をさわれることにならしましょう。
歯が生える前から、お母さんの指で口の中を触る習慣をつけておきましょう。
外側から順番に触ります。最初は、ほっぺ、次は、くちびる、その次は、歯ぐきというように、していくと、お子さんは嫌がらずに触らせてくれることが多いです。

2)今から歯磨きするよの仕草が必要です。
いきなり、歯ブラシを入れると、大人でもびっくりしますので、ほっぺや、くちびるをさわって、歯ブラシを入れるよという仕草が必要です。

3)あまり長い時間口の中に歯ブラシのびてるときはを入れないこと。
いつまで続くか時間がわからないと不安になりますので、最初は、「1,2,3」までとお子さんにわかるくらいの時間を教えてあげて、あとは、その繰り返しで進めましょう

4)痛く、強くしないようにすること。
しあげみがきを嫌がる主な理由は、「いたい。」ということです。自分の歯を磨くとき、ほとんど力を入れないくらいの強さで、みがいてあげてください。

5)上唇小帯を歯ブラシで強くみがかないようにすること。
上の歯の真ん中にあり、くちびるとはぐきをつないでるヒダのようなものを上唇小帯と言います。そのヒダの長さは個人差があり、歯の近くまでのびてるときは、そこを歯ブラシで強くみがかないように気をつけてください。

6)お母さんは怖い顔をしない。
お子さんがはみがきをいやがると、どうしても、お母さんは眉間にしわをよせてることも多いことでしょう。それでは、はみがきをいやがることに拍車をかけることになってしまうので、お子さんと楽しい話をしながら、みがいてあげることをお勧めします。

7)歯ブラシ事故
歯ブラシを持ったまま、転んだり、ぶつかったりして、口の中や、のどにささらないように、お子さんからは、絶対に、目をはなさないでください。

以上、7点ほど挙げてみましたが、いかがですか?参考になれば幸いです。

乳歯の神経をとると、永久歯に影響がでるの?

2018年6月22日

乳歯の虫歯でも神経まで到達してると、麻酔をして、神経をとる処置をせざるを得ないときはあります。「神経をとったら、永久歯にはどうなるんだろう?」と不安な親御さんもいらっしゃるかもしれません。

乳歯と永久歯は独立してるので、乳歯の歯の神経をとったからといって、永久歯の歯の神経がなくなったり、弱くなったりしませんのでご安心を。適切な治療をすれば、通常の乳歯と同様に、永久歯に生え変わります。

2~3歳では乳歯が生えたばかりで、歯の根や神経が未熟です。神経の治療が難しい時期です。乳歯の奥歯は、11~12歳くらいで生え変わります。しかし、3歳以下では乳歯の奥歯の神経を治療しなければならないときは、永久歯の生え変わりの時期が近づくと、乳歯の根はだんだんと短くなってきます。半分以上短くなったときは、神経を治療できません。発育途中の永久歯に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

まだ、生え変わりの時期ではなくても、乳歯の虫歯が原因で、乳歯の根や、根の先にうまってる永久歯の周りの骨が溶けてしまうことがあります。このようなときも、乳歯の神経を治療できません。

虫歯が大きいのに神経の治療ができないと判断されるときは、永久歯に影響がでないように、抜歯したほうがよいときもあります。乳歯の神経を治療しても良い時期かどうかは、抜歯したほうがよいかどうかは、レントゲンで根の状態を確認して決めます。

 

アメリカで行われている虫歯の予防法とは何でしょうか?

2018年6月22日

日本とアメリカでは虫歯予防の環境に大きな違いが2つあります。それは、アメリカでは、半世紀以上前から、水道水にフッ化物添加が行われています。これによって、ほとんどの人が日常的にフッ化物を体内に取り入れることにより、虫歯の予防につながっています。
もう1つは、定期検診に通う習慣です。日本では、「痛くなってから。」という人が多いでが、アメリカでは虫歯や歯周病の治療費が高額になることもあり、健康なときに、予防に努める人が一般的です。(アメリカでは治療はほとんど自費です。)
定期的に歯科医院に通って、普段のブラッシングではとりきれない汚れや細菌を、衛生士や歯科医師にとってもらうことで、虫歯や歯周病を予防できます。
アメリカの歯科医師会では、3つの提案をしました。
①甘い食べ物や飲み物を控えること。
②哺乳瓶の乳首やおしゃぶりを甘い飲み物に浸したり、食事に砂糖を加えないようにすること。
③1歳までにコップを使えるようにし、食事以外では水を飲むようにしましょう。

小さなお子さんの歯磨きを毎日完璧に磨くのは大変です。アメリカでは予防は歯磨きよりも、甘い食べ物や飲み物を摂取しないようにして、虫歯予防することを勧めているのです。
また、アメリカの歯科医師会では、子供の歯が生え始めてから、6か月以内、1歳までには、小児科検診に行くことを勧めています。歯が生え始めてから定期検診を受けることによって、子供が虫歯にならないように環境を整えているのです。

女性と歯周病の関連

2018年6月22日

女性には歯周病の悪化する可能性がが3回あるというのはご存知でしょうか? これには女性ホルモンが関係しています。
最初は、女性ホルモンが作られる思春期。この時期は、月経の度に歯ぐきが腫れやすくなります。試験勉強などでストレスがかかり、免疫力がにんしん下し、悪化することもあります。
次は、妊娠時です。妊娠すると、大量に女性ホルモンが分泌され、歯ぐきが腫れやすくなります。つわりも口腔内の環境を悪化させる原因の一つです。歯ブラシを口の中に入れるだけで、吐き気がする方もいますので、歯磨きが十分に行えず、食欲もなく、唾液量が減少して、口の中が乾燥して、虫歯になりやすくなります。また、妊娠中の女性が歯周病にかかっていると、低体重児及び、早産の危険度が高くなるとされていて、その危険率は、7~8倍となっています。たばこや飲酒よりもはるかに高確率となっています。かわいい赤ちゃんのためにも、歯周病予防に努めましょう。
最後は、更年期です。閉経に従い、女性ホルモンの分泌が低下し、更年期以降は、ドライマウスの人が増加します。ホルモンのバランスが崩れ、唾液の分泌が減るため、歯周病が進行しやすくなります。
このように女性特有の歯周病のリスクを理解し、適切なケアが必要となっています。

歯ぐきが腫れたとき、氷で冷やしてはいけない。

2018年5月28日

歯ぐきが熱を持ってるときは、温度が低ければ低いほど、早く良くなるとお考えではないでしょうか?しかし、これは間違いです。その理由を説明しましょう。

腫れてる部分は、体自体が細菌を撃退しようとしていて、血流が増えています。そこを氷で冷やすと、血管が収縮するため、血流が悪くなり、固くなってしまいます。硬くなった歯肉は、切開をいれても、排膿しないので、内圧が下がらず、腫れが引きません。血流が悪くなってるので、抗生剤を飲んでも、効かなくなってしまいます。

歯ぐきが腫れる原因は2つあり、1つは歯周病による歯茎の腫れ、もう1つは、歯の根尖の病巣によるものです。前者は、歯ぐきを切開し、排膿させ、症状が落ち着いたら、歯周治療を施す治療を。後者は根管の中を、異物をきれいに取り除き、洗浄し、お薬を交換して、病巣をなくすやりかたが必要です。

ファイバーポストとは?

2018年5月24日

 ファイバーは繊維や光ファイバー、繊維強化プラスチックなどのことを言います。
 ポストは心棒を指し、神経を抜く処置を施した歯は、血液の循環がないから、枯れ木みたいな状態なので、歯の中を強しなければなりません。その補強のもととなるのが、ポストと呼ばれるものです。
 
 今までは、金属製のポスト、または、ピンのようなものが主流でしたが、歯科治療の進歩に伴い、オールセラミック(自費)、CAD/CAM冠(保険)など、見た目が白いものが増えた分だけ、需要が増えました。被せたものの中が、金属色では、中から金属が透けてしまっては、白い被せ物をした効果が半減となってしまうからです。

 また、ファイバーポストは金属製ではないので、金属アレルギーの心配がなく、しなやかであるために、折れにくく、くさびになって歯の破折につながる可能性が低くなります。

 ファイバーポストは、審美性と歯根破折を防ぐという、歯に対して、優しい治療のため、今後も増えていくでしょう。

 

 

 

歯並びは変わる?

2018年5月11日

歯は骨の中に埋まっていて骨と強固にくっついているようですが、実際は、常に動いていて、1日に30ミクロン動くとも言われてます。歯が力を受けて動くことから、矯正治療が成り立ちます。当初は、いい位置に歯が並んでいても、頬杖、かみ癖、寝るときの姿勢などによって、また、欠損歯があると、歯は歯のない方向に移動する習性を持ちますので、歯並びに影響がでます。

歯が30ミクロン動くということは、人の体の構成要素の細胞も日々変化しています。歯科医療においても、1度治療したお口の中の状態は変化しています。以前、治療した人工的なもの(金属やセラミックを被せた歯)と天然歯では物性が違います。年が経つにつれて、大いに影響があると可能性があります。

歯だけではなく、歯石をとらないことや、歯ぎしり、食いしばりなどによっても、歯槽骨の吸収が起こり、歯並びに影響を及ぼします。歯並び、噛み合わせは日々、変化するという認識を頭のかたすみで構わないので入れておいて下さい。

決して、1年前と全く同じ状態ということはないので、定期的に検診を受けることで、現在の良い状態である、歯並びや噛み合わせを維持しましょう。そのことが、治療後の歯の被せ物の予後を良くし、長く使えることになります。

しっかり治療したあとほ、メインテナンスの時期に入ってると、ご理解いただけると幸いです。

白井市 和奏デンタルクリニック

矯正中に起こりうること

2018年4月6日

1)虫歯や歯肉炎
矯正治療中は歯列を広げるための拡大装置や、ブラケットの間にワイヤーを通すなどの治療をするわけですが、歯ブラシが上手く当たらなければ虫歯になりやすいですし、歯磨き自体をしなければ、歯ぐきが不衛生になり、歯肉炎を引き起こします。
2)歯肉退縮
歯ぐきが下がる、やせる症状のことを歯肉退縮と言います。加齢(年をとるこ
と)や、歯ぎしりや食いしばりなどにもよって、起こります。矯正中は噛み合わせによってもこのようになります。
矯正治療によって、歯並びをきちっと治すと、歯ぐきが引き締まり、この症状も収まってきます。
3)歯根吸収
歯根吸収とは、歯の根っこが短くなってしまうことを言います。
歯列矯正は、適切な力をかけて、歯の移動を行います。力が弱すぎては動かず、強すぎると、歯根吸収の原因になります。

歯は骨の中に埋まっていて、埋まってる歯根の周りの骨は、歯に力が加わると柔らかくなり、吸収され、歯と顎の間には、新しい骨が新生されます。この繰り返しをしながら、歯並びを治していくのが、歯列矯正です。

引っ張られた側の骨には、破骨細胞ができて、顎の骨が溶け、その一方で、歯と顎の間には骨芽細胞が生まれ、その両方がバランスをとることによって、歯列は正常に動きます。

歯の矯正では前に動かしたり、後ろに動かしたりすると、バランスが崩れて、歯根吸収しやすくなるので、最終的な位置を決めたら、そこに向かって、一直線に移動させることが最重要であると考えます。

4)後戻り

矯正装置を外した後に、そこに何もいれていないと、歯は元に戻ろうとします。このことを後戻りと言います。それを防ぐために装置をすべて外した後にリテーナーというものを入れます。3段階にわたることもあり、最初は、柔らかいソフトタイプ、次に、中間のミドルタイプ、最後は硬めのハードタイプです。

リテーナーを入れてる期間ですが、歯を動かすのに要した期間と同様の期間だけ、入れることが必要です。3年かかったなら、リテーナーも3年間入れることが後戻りを防ぎ、矯正の再治療を防ぐための、最良の手段です。

もう、矯正治療が終わったものと過信せずに、担当の先生の指示を受け入れることが、今後もきれいな歯列を保つ秘訣であり、同時に、日々の正しいブラッシングと定期検診を受けることが最も重要であります。

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