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歯の神経を抜くとどうなる?

2017年10月21日

歯の神経は冷たいものを食べたときにしみたり、虫歯になると痛みを感じたりします。この症状がひどくなると、神経を抜く治療(根管治療)をします。この根管とよばれるところに歯髄があり、それをきれいに取り除き、根管内を洗浄、消毒後、薬をつめます。

それでは、どんなときにこの根管治療をするのでしょうか?

1)【虫歯がひどく、痛みが続いてるとき。】歯は外側からエナメル質(C1)、象牙質(C2)、歯髄(C3)となっており、かっこの中の数字が大きいほど重症です。歯髄炎と呼ばれるもので、ズキズキと脈を打つような痛むが続きます。

2)【歯周病が進行してるとき。】歯周組織の炎症が歯根の先まで広がると、歯根の外側から内部の神経にまで、影響を及ぼすことがあり、お口の中で見えてる歯の部分ではなく、歯根部分の歯周組織から炎症を起こすので、逆行性歯髄炎、上行性歯髄炎と呼ばれています。

3)【歯が割れたり、折れたりしたとき。】露髄(神経がむき出し)状態になると、痛みを感じたり、その部分から、細菌が入り込み感染するので、神経を抜く処置が択されます。

4)【知覚過敏がひどいとき。】薬を塗ったり、コンポジットレジン(プラスチック)をつめても、症状が良くならないときは、致し方なく、神経を抜く処置をせざるを得ないこともあります。

神経を抜いた歯はどのようになるのでしょうか?

1)痛みを感じたり、歯がしみたりしなくなります。神経は、いわば、信号の役目を果たしてるわけです。

神経がある場合は、症状がでたら、その時点で、治療に入れますが、神経がない場合は、「治療しなさい。」という、信号がなくなるので、かなり症状が進んでからになるので、治療の時間が長くなります。

2)神経を抜く処置をすると、血液が通わなくなるので栄養が行き渡らなくなり、枯れ木みたいな状態になるので、歯自体がもろくなります。そのため、金属やレジンコア、ファイバーコアで補強してから、金属、または、セラミックなどをかぶせる治療が必要となります。

3)歯が変色して、黒くなります。前歯でこの状態で治療を終えてる方もいらっしゃいますが、歯自体がもろくなるため、最終的にはセラミックなどを被せたほうが、見た目もとてもきれいになります。