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全身疾患を招く「歯周病」

2012年9月13日

 歯周病は歯周組織に発生する疾患(歯肉炎、歯周炎)の総称です。歯周病は人類史上最も多い感染症として、ギネスブックに掲載されており、30歳以上は8割がかかっていると言われています。
 
  歯周ポケットが歯周病菌のすみかに!
 多くの歯周病は歯垢(プラーク)の中の歯周病菌が原因です。このプラークが歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)に入り込んでいき、歯肉などに炎症を引き起こします。

 歯周病の進行と症状
①歯肉炎(ポケット2~3mm)歯ぐきがむずがゆい、腫れる。
②軽度歯周炎(ポケット3~5mm)
 食べ物がよくはさまる。歯磨きで出血する。
③中度歯周炎(ポケット4~7mm)
 歯ぐきから自然に血や膿が出る。
④重度歯周炎(ポケット6mm以上)
 歯の隙間が広がり、ぐらぐらする。
⑤歯が抜け落ちる
*歯周病の目安は、歯周ポケットの深さが4mm以上

  歯を失うだけでなく、全身疾患を招く!?
 歯周病が怖いのは、歯を失うだけでなく歯周病菌が歯肉などの血管から侵入して全身を巡り、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、肺炎など全身疾患を招く恐れがあります。歯周病にかかっている人は、心筋梗塞など心臓の病気が普通の人の1,5倍、脳卒中が3倍というデータもあります。

  歯周病度をチェックしよう!
歯周病は自覚症状がほとんどないため、気付かないうちに悪化し易いようです。次の項目をチェックしてみましょう。

a)朝起きた時に、口の中がねばねばする。
b)歯磨きのときに出血する。
c)硬いものがかみにくい。
d)口臭が気になる。
e)歯肉がときどき腫れる。
f)歯茎が下がって、歯と歯の間に隙間ができた。
g)歯がぐらぐらする。
*2つ以上当てはまると歯周病の可能性あり。

  プロケア&セルフケアで歯周病予防
 歯周病予防には歯科医院での定期検診が不可欠です。歯石は自分ではとりきれないので、3~6カ月に1度は虫歯がなくても、歯科医院でとってもらうようにしましょう。虫歯=歯科受診ではなく、予防という観点からみてみることも重要です。虫歯がない方に限って、10年以上も歯科受診がないため、歯石をとらなかったことから、歯がぐらぐらしていることも見受けられます。
 また、毎日の歯磨きは鏡で確認しながら、磨きにくいところから、毛先をキチンと歯にあてて、軽い力で小刻みに磨くことがポイントです。電動ブラシで、歯磨き粉をたくさんつけて、長い時間磨くと、かえって、歯を削る形になってしまい、知覚過敏や、虫歯になりやすくなるので、十分注意しましょう。